自分の不安を他人に押し付けて、むやみに急かしてくるひとが嫌いだ。
ーーーーーー
私の母は私が高校生になるくらいからひどく私を監視したり急かしてきた。
もともと私が小学生のときから監視することはあったけれど、高校受験あたりから特にひどかった。
当時は理由もわからず、ただ振り回されていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
母が私の高校受験や大学受験に対して攻撃的だった理由は、母自身の生活に直結するからだ。
ーーー
私が高校を受験する時期は、ちょうど母が父と離婚を考えていた時期と重なっていて、私が私学に行くか公立に行くかで学費が変わり、経済的な理由から離婚ができなくなる可能性があったから、ひやひやしたわ~と私の受験が成功したあとに笑いながら話してきた。
母は事情を私に話さないことで気を使った風に語っていたが、母は無自覚に私に異常なプレッシャーを与えてきていたので、私は全然笑えなかった。
ーーー
大学受験も母からのプレッシャーがひどかった。
志望する学部も大学もなかなか決まらなかった私に対して母は何度も怒鳴った。高校2年生の時だ。決める期限を提示してくるわけでもなく、早く決めるべき理由を説明するわけでもなく、母は思いつく度に「まだ決めてないの!?」「赤本見れば決められるでしょ!?」と何度も急かしてきた。
母は私が高校生のときに、私が社会人になっても私と一緒に住むと言ってきた。笑顔で「家事してあげるからね」と言っていた。母は病気で急に入院することが多く就職ができなかったので、私が2人分稼がなくちゃいけないということだ。
私がいい大学に入って、いい会社に就職して、いいお給料をもらえるかどうかで母の生活は大きく変わる。だから勝手に焦って、不安を怒りにして、決められない私を悪者にして、ぶつけてきたのだと最近になってようやく気付いた。
ーーー
依存して相手の人生を勝手に背負って、勝手に不安になって、その不安を相手にぶつけるなんていい迷惑だ。
急かしてその人のペースを乱していることにも、邪魔をしていることにも気付かず、自分が言ってやったおかげでうまくいったと思い込んでいる。
ーーー
同級生や就職先にも、むやみに他人を急かす人がいた。
その人たちは母と同じように正義面していた。
きっとあの人たちも、一生自覚しないんだろうな。
コメントを残す