母は私を失敗作だとした上で、「子育て失敗した」と私を責めてきた。いや、うまく育てられなかった母自身を責めたのかもしれない。
きちんと産み育てられなかったことを後悔していたのかもしれない。
ふざけるなよ。ひどい憤りを感じた。
勝手に人を失敗作扱いして、勝手に反省されたことが、まるで私が母の所有物のように扱われていると感じたのだろうか。1人の人間として尊重されてないと感じたのだろうか。それとも母に母自身を責めてほしくなかったのだろうか。うまく自分の感情を捉えられない。言葉にできない。
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他の家族が誰も母を支えない状況で、母のサポートを続けてきた私に「あなたがいてくれてよかった」と言ったこともあった。
なのに、最近仲良くなっただけの叔父叔母に、私が人の顔色ばかり伺っていると指摘を受けた母は、
「子育て失敗した」と私に言ってきたのだ。
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私そのものを否定したんだ。
母は母自身のことも、ずっと一緒にいた私のことも信じてくれなかったんだ。
母のプライドが傷つけられた八つ当たりをされたんだ。
一生忘れられない酷い暴言で、呪いだ。
消えない呪いを吐いたと自覚しないまま母は死んでいった。
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母のために時間を使い続けた5年間はなんだったのか。
5年だけじゃない、ずっと母の期待に応えるために頑張ってきた私の人生はなんだったんだ。
小さい頃から母に認めてもらえなくて、何度も怒られた。だから自分のやりたいことを我慢して母の期待に合わせてきたのに、今さら母がその私の生き方を否定するなんて、なんて自分勝手な人なんだ。
母を大切に思ってきた私が愚かだ。
今でも母を憎みきれず、無意識に母の理想を気にしている自分が惨めだ。
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私はこのやるせなさを、どこにぶつけたらいい。
どうしたら、いつになったらこの傷は塞がるのか。
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私の苦しさや叫びは、母には何も届いていなかったんだと思うと、虚しい。
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