ルームメイトと高校生時代の放課後の過ごし方について話した
韓国:勉強重視。15時くらいに授業が終わる。そのあと自由時間の後に、学校で開かれる夜間授業や日本の塾のようなところに行き夜22時まで勉強する。自由時間も大体勉強で、部活動などはあっても月に2回とか。
ブラジル:お昼には授業が終わる。部活動もないので、人によって放課後の過ごし方がバラバラ。クラブに入るのはお金がかかる(習い事のようなイメージ?)
日本:15時くらいに授業が終わり、部活動に行く。人によってはそのあとに塾に行ったりする。
この話の中で、自分の部活動に対する今までの考え方や気付きがあったのでシェアしたい。
私は高校時代帰宅部だった
部活動に入らなかった理由はいくつかある
【部活に入らなかった理由】
⓵集団行動が苦手:ずっと気を遣うのが疲れる
⓶同じことを3年間続けることが苦痛:部活はほぼ毎日なので、自分の生活が固定されて他の事ができなくなるのが嫌だった。なんとなくで3年間続けられる性格でもなかった。それよりもその時々の自分の興味に合わせていろんな経験をしたかった。
⓷家族のために時間を使いたかった:高校入学前に母親の病気が判明したため、学校に充てる時間は最低限にしたかった。
⓸参加頻度が落ちたり、部活をやめると部内の人から仲間外れにされるイメージ:辞めて嫌われるくらいなら、最初から入らないでほどほどに好かれた方が良いと思った。(極端な考え方だけど)
⓹めんどくさいから:義務でもないし、得もないし、3年間続ける覚悟も情熱もない。
【身についた能力】
⓵知らない場所に一人で飛び込む度胸:引率してくれる人がいなかったので、自分ですべてやるしかなかった。「一人」や「知らない場所」に対するハードルが下がった。
⓶調べる力:引率してくれる人がいなかったので、やりたいことを実現するために、何をすればいいか調べる癖がついた。
⓷根気強さ:高校生時代は情報力、財力が足りなくて思うように行動できない悔しい経験をしたが、工夫して柔軟に取り組むことで遠回りでも実現できることを学べた。
部活に入らなかった結果、10年間ほど苦しんだ
一つのことを続けて来なかった劣等感が残った。集団行動への苦手意識も、部活に入っていれば違っていたかもと後悔した。(集団行動が苦手な理由はきっと性格の問題で、部活に入っていても変わらなかっただろうから今は気にしていない。)
高校生のときは、部活もしない暇人扱い。入学時はみんな友達を作ろうとするので問題なかったが、2年3年のクラス替えではすでに部活動コミュニティがクラス内にできており仲間に入れなかったため、ぼっちと呼ばれていた。(部活で自分のために時間を使っているのも十分暇人じゃないか?と正直思っていたが、毎日のように言われ続けると「部活に入っている人、友達の多い人は忙しくて偉い」「部活に入っていない人は友達ができないし、暇人で恥ずかしい」と無意識に思うようになってしまっていた。)
大学入学など、はじめましてが多い場面では「なんの部活に入っていたの?」と聞かれ、帰宅部と答えると微妙な反応をされることが多い。
就活でもなんの部活に入っていたか聞かれる。この頃には、人事に「部活に入っていなかったから中途半端な人間かもしれない」と思われている被害妄想に陥る。当時の恋人にも「親を優先して部活に入らなかったと言うと、仕事よりも家族を優先する人間だと判断されて落とされるから嘘をついた方が良い」と言われ、自分で選んだ人生は人に嘘をつかなきゃいけないくらいダメなことなのかと本気で悩んだ。(社会に出てみてからは実際はそんなことはなく、色んな事情の人がいて配慮できる大人が世の中にたくさんいると知った。)
現在社会人になって、心ない言葉で部活動をしていなかったことに劣等感を感じることもあるけれど、若い時から自分で考えて、自分で選択してきたオリジナルの人生を誇らしく思えるようになってきた。それは色んな人と会話を通じて、私のことをすごいと言ってくれる人がいたり、違う文化の人と会話して違う価値観に触れる機会が増えたからだと思う。
ルームメイトとの会話で気付いたこと
在学中に部活を変えられるが、辞めたあとに居心地が悪くなるので変える人は多くない話をしたときに、ブラジルの子が驚いているのが一番印象的だった。
【気付いたこと】
⓵部活動がない国もたくさんある。重くとらえる必要はないと気づいた。社交性のあるルームメイトが部活動をしていなかったので、「部活してこなかった=社交性のないダメな人間」という無意識の理論が崩れた。社交性を高める方法は部活動だけではない
⓶途中でクラブを変えられないことに対して、ルームメイトは「やりたいことをやればいいのに」と驚いていた。たしかにと思った。「自分のしたいこと」に重きを置く文化もある。私はこっちの考え方の方が合っていると思った。
今の気持ち
部活動の話からだと飛躍しているように思えるけれど、留学や自分の生き方について改めて考えてみた。
⓵私の人生にとって、視野を広げることは必要不可欠だった。留学は遊びだ、逃げだと言ってくる人もいたけれど、色んな文化や考え方を知ることで私は自分の人生を許せるようになった。自分の人生を肯定してくれるような文化や考え方が世界にはたくさんある。色んな文化を知ることで、思いつく選択肢も広がる。今の環境で理解が得られないとしても、どこかに絶対居場所がある。私だけでなくだれでも、どんな選択でも自信を持てるようになってほしい。
⓶自分が居心地の良いと感じる方を選択し続けたい。私は自分の直観や自分の頭で考えて出した行動を取らないと、いつまでも納得できずに楽しめなくなってしまう。流されることができない。だから自分の考えを無視して他人に合わせるという選択は取れない。周囲の人は私がみんなと同じ道を進んでくれた方が安心できるのかもしれないけれど、私は幸せじゃない。周囲の安心と自分の幸せを両方叶えたいから、自分のオリジナルの人生で、私は楽しいし、ちゃんと生きれてることを見せられるように努力したい。
コメントを残す